平成29年9月23日
教育員会主催
第3回 臨床工学技士養成教員学術研究会
「教えることの科学と技術Ⅱ」
-基礎工学教育に適合したアクティブラーニングのあり方を探求する-
一般社団法人日本臨床工学技士教育施設協議会(JAEFCE)・教育委員会主催で第3回となる臨床工学技士養成教員学術研究会が、平成29年9月23日開催地を昨年の大阪から東京に移して開催されました。テーマは、前回参加された皆さんから反響の大きかった「教えることの科学と技術」のパートⅡとし、現代の学生教育の問題点や教育手法の実践例、学生へのアプローチ法や教育技術論などが研修できる機会となりました。また、医学系科目に嗜好が偏りがちな学生に対してどのように工学を教えていくか?特に数学物理系の知識が必要な基礎工学系分野をどのように教育するか?について、養成教員からの意見や取り組みなどについて情報交換が出来る貴重な場となりました。さらに、臨床工学技士教育の先陣となられた先生からお話を聞く機会を提供することを考え、小野哲章先生と嶋津秀昭先生の対談を実施しました。この企画については、ご参加頂いた皆様にはそのインパクトが十二分に残ったものと思います。たくさんの印象的な場面がありましが、「医学は憶えること、対して工学は理解すること」など、教える基盤基礎を考える上で、ものになるフレーズをお聞きすることが出来ました。
本研究会が今後も養成校教員の皆様に役立つものとなるよう教育委員会では企画立案を進める所存です。そのすべてが各養成校の学生に還元されるものであると考えております。そして、学術集会にご賛同いただいた会員校の皆様方に、心から感謝とお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
「自分で学ぶ学習者を育てるためのインストラクショナルデザイン」
熊本大学 政策創造研究教育センター 地域創生推進機構 天野 慧 先生
一般演題 テーマ「学生教育に関する課題と試み」
「学生の学習意欲向上に向けた学内検定試験の実施について」
吉田学園医療歯科専門学校 臨床工学科 工藤 元嗣 先生
「正規の実験・実習以前の体験実習(講義の補足のための実験・実演) において留意すべきいくつかのこと」
群馬パース大学 保健科学部 臨床工学科 佐藤 求 先生
討論テーマ 「臨床工学技士に必要な工学教育のあり方」
滋慶医療科学大学院大学 特任教授 小野 哲章 先生
杏林大学 保健学部 特任教授 嶋津 秀昭 先生
「基礎工学分野において臨床現場で役立ったこと・教えてほしかったこと」
藤沢湘南台病院 医療技術部 臨床工学科 江藤 達也 先生
札幌医科大学附属病院 臨床工学部 山田 奨人 先生
東京大学医学部附属病院 医療機器管理部 教育担当 主任 長江 祐吾 先生
「大学での工学教育における現場の課題」
慶應義塾大学理工学部 電子工学科 准教授 中野 誠彦 先生
ワークショップ
テーマ「現在のレベルの学生に基礎工学分野を実際にどう教えると効果的かつ効率的か」
「3年制専門学校教員の立場から見た基礎工学教育の現状と課題」
吉田学園医療歯科専門学校 加川 宗芳 先生
「理工系大学教員の立場からみた臨床工学領域における基礎工学教育の課題」
岡山理科大学 堀 純也 先生
「非常勤教員の立場から臨床工学技士養成校における基礎工学教育の現状と課題」
博多メディカル専門学校 九州保健福祉大学 非常勤講師 髙木 俊明 先生