患者様からの声
高知新聞(10/26(月)朝刊)に患者様からの声が掲載されておりましたので紹介させていただきます。
臨床工学技士に感謝 匿名希望
新型コロナ禍の中、5月1日付本誌に、臨床工学技士がクローズアップされていた。医療機器全般の点検、管理、そして私たち腎不全治療に欠かせない透析治療も担ってくれている。
私は透析7年目になるが、人並みに生活レベルを維持できているのも、技士さん=通称ME(メディカル・エンジニア)さんらのおかげである。
患者になって初めてわかったのは、MEさんの業務の多岐にわたること! 先に記した医療機器はもちろん手術室機材点検、内視鏡室の準備・後始末、さらに呼吸器を常時はずせない人の入浴時の管理等、暇はなし。
その中で私の心に残ったことがひとつある。患者の体内に貯留した腹水を、透析の技術を生かして濾し、つまり悪いものは除き、栄養のみ残し、それをまた患者の体内に戻すという治療が実践されているとのこと。私はそこに、ほのかな希望を感じたことである。
日々進歩してゆく医療技術に応じて学び続けるMEさんに心から感謝し、少しでも働きやすいように国からの助力で環境が整うことを願う。
透析治療は休むことのできない戦いである。1人ではがんばれない。仲間がいて家族がいて、そしてMEさんらスタッフのがんばりを目にしてこそ、また私たちへ励ましの言葉の数々があってこそ、つらい治療に耐えられると信じている。(2020年10月26日(月)高知新聞声ひろばより、高知新聞様および投稿者ご本人の許可を得て掲載)