アメリカ、イギリスで働くにはどうすればいいでしょうか?
Q :
MEとして海外で働くためにどのようなことが必要でしょうか。
私は現在、臨床工学技士養成校3年の学生です。
3年になり就職活動を行っていくにあたり、昔からの夢だった「いつか海外で働く」ということも考えるようになりました。
しかし経済的な自立が最優先なので、海外へ出る資金を貯めるためにも、また日本でMEとしての経験を積むためにもしばらくは日本で働きたい、と考えています。
今、就職活動を行っていくにあたり企業にすすむか病院にすすむかを考えているのですが、日本での経験を活かして将来海外で働くには、企業と病院どちらを選択したらよいのでしょうか。
たとえば、病院でのMEとしての経験、企業での営業や開発の経験、または外資系企業など海外に拠点をもつ企業に就職して社員として海外で働けるように・・などです。
海外というのはアメリカ、イギリスを考えています。
A:
臨床工学技士として海外で働くために必要なことは何かというお問い合わせですが、ある程度下記項目に説明されているので参照ください。
要約すると、日本の「臨床工学技士」資格と海外の“Clinical Engineer”の資格は大分異なります。日本の臨床工学技士資格は、運転免許と違って、海外ではすぐに使えないと思ったほうがよいでしょう。
北米のClinical Engineerは、いわゆる医療機器の技術者で日本の医療機器業者が行う仕事が中心です。
日本の臨床工学技士の臨床業務は
- hemodialysis technician(透析業務)
- perfusionist(体外循環業務)
- operating room techinician(手術室業務補助技術者)
など複数の職種が対応する業務になるかと思います。
これらのライセンスを得るためには、専門用語を英語で覚えるためにも、目的地のcommunity collegeに入り直すことを勧めます。臨床業務を目指すのであれば、まずregistered nurseの資格をcommunity collegeで取得します。
その上で、hemodialysis nurse, perfusionistといった職を探す、またはトレーニングを受けるということになります。
医療機器管理業務であれば、やはりcommunity collegeでclinical engineer、biomedical technologistなどのコースを探されることを勧めます。
また、大学でBiomedical Engineerを専攻するのも1つの方法です。
日本のように、医療機器管理と臨床業務を同じ人が行うことは欧米では無いと考えてよいかと思います。